TOPCSVインポートマッピング設定(3/4) 行抽出条件
最終更新日 : 2025/07/16

設定(3/4) 行抽出条件

行抽出条件とは

読み取ったCSVファイルから抽出する行(レコード)を指定します。
条件指定が設定されている場合、結果がTRUEのレコードが抽出されます。
条件指定の設定がない場合は、すべてのレコードが抽出されます。

なお、CSVファイル内の空行は(標準フォーマット取り込みと同様)無視します。

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書式

  • Excelの論理式をベースとした書式で、抽出したい行がTRUEになるように記載します。
  • 最初は代入演算子の = から始めます。
  • CSV配列変数と行抽出条件に対応するExcel 演算子(=, <>, <, <=, >, >=, &, =)、Excel関数(IF, AND, OR, LEFT, RIGHT, MID, LEN, TRIM, FIND, SEARCH, IF, AND, OR, ISERROR, ISNUMBER)を用いて指定します。
  • 固定文字列はダブルクォーテーション(")で囲います。
    ダブルクォーテーション自体を固定文字列内で使用する場合は二重にします。
    例)"旧社名""山田屋"""
  • 改行は無視します。
  • コメントは //から行末まで。

サンプル

例1)

// 7列目が "1" の行のみ取り込む
=CSV(7)="1"

例2)

// 12列目が "在庫管理をする" の行のみ取り込む
=CSV(12)="在庫管理をする"

例3)

// 4列目と5列目に値がセットされている行のみ取り込む
=AND(CSV(4)<>"", CSV(5)<>"")

例4)

// 4列目に値があり、かつ5列目と一致する行のみ取込
=AND(CSV(4)<>"", CSV(4)=CSV(5))

例5)

// 4,5列目に値がセットされている かつ 7列目が1か3 の行を取り込む
=AND(CSV(4)<>"", CSV(5)<>"", OR(CSV(7)="1",CSV(7)="3"))

例6)

// 2列目が"1"なら全て取り込み、
//  "1"でないなら4列目に値がセットされている行のみ取り込む
=IF(CSV(2)="1", TRUE, CSV(4)<>"")

例7)

// 4列目の先頭文字が "S" の行のみ取り込む
=LEFT(CSV(4), 1)="S"

例8)

// 3列目に"使用不可"を含まない行を取り込む
=ISERROR(FIND("使用不可",CSV(3)))

対応するExcel演算子

比較演算子

演算子 用途 使用例
= 最初の値が 2 番目の値と等しい場合に True を返します。 Value1 = Value2
<> 最初の値が 2 番目の値と等しくない場合に True を返します。 Value1 <> Value2
< 最初の値が 2 番目の値より小さい場合に True を返します。 Value1 < Value2
<= 最初の値が 2 番目の値以下の場合に True を返します。 Value1 <= Value2
> 最初の値が 2 番目の値より大きい場合に True を返します。 Value1 > Value2
>= 最初の値が 2 番目の値以上の場合に True を返します。 Value1 >= Value2

連結演算子

演算子 用途 使用例
& 2 つの文字列を組み合わせて、1 つの文字列を作成します。 string1 & string2

代入演算子

演算子 用途
= 右辺を左辺に代入します。

対応するExcel関数

文字列操作・変換

関数名 用途 構文 備考
LEFT 文字列の先頭から指定された数の文字を返します。 LEFT(文字列, 文字数) 文字数を省略した場合は1文字を返します。
RIGHT 文字列の末尾から指定された数の文字を返します。 RIGHT(文字列, 文字数) 文字数を省略した場合は1文字を返します。
MID 文字列の指定された位置から指定された文字数の文字を返します。 MID(文字列, 開始位置, 文字数) 文字数は省略不可です。
LEN 文字列の文字数を返します。 LEN(文字列)
TRIM 文字列の先頭と末尾のスペースを削除します。 TRIM(文字列) 単語間のスペースは1つ残し、不要なスペースを削除します。
FIND 文字列を検索し、最初に見つかった位置を返します。(大文字小文字を区別します。) FIND(検索文字列, 対象文字列, 開始位置) 開始位置を省略時は先頭から検索します。文字列が見つからなかった場合はエラー値(#VALUE!)を返します。ISNUMBER や ISERROR と組合せてご使用ください。
SEARCH 文字列を検索し、最初に見つかった位置を返します。(大文字小文字を区別しません。) SEARCH(検索文字列, 対象文字列, 開始位置) 開始位置を省略時は先頭から検索します。文字列が見つからなかった場合はエラー値(#VALUE!)を返します。ISNUMBER や ISERROR と組合せてご使用ください。

論理演算

関数名 用途 構文 備考
IF 論理式の結果に応じて2つの値のいずれかを返します。 IF(論理式, 値が真の場合, 値が偽の場合)
AND すべての論理式がTRUEならTRUE、それ以外はFALSEを返します。 AND(論理式1, 論理式2, …) 論理式は1つ以上を指定します。
OR すべての論理式がFALSEならFALSE、それ以外はTRUEを返します。 OR(論理式1, 論理式2, …) 論理式は1つ以上を指定します。
ISERROR 値がエラーの時にTRUEを返します。 ISERROR(値) FINDやSEARCHと組合せて使用します。
ISNUMBER 値が数値の時にTRUEを返します。 ISNUMBER(値) FINDやSEARCHと組合せて使用します。

※文字数は全角・半角とも1文字でカウントします。


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