TOPCSVインポートマッピング設定(4/4) 項目マッピング定義
最終更新日 : 2025/07/17

設定(4/4) 項目マッピング定義

項目マッピング定義とは

抽出した行(レコード)の各項目を、在庫スイートクラウドのどのデータ種別(伝票や台帳)の、どの項目に登録するかを定義します。
複数項目を連結した内容や固定文字列の登録も可能です。
在庫スイートクラウドのデータ種別(伝票や台帳)の必須項目は必ず指定する必要があります。

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書式

  • Excel VBAの代入演算子を用い
    在庫スイートクラウドの項目ID=セットする値
    の表記で記載します。

  • セットする値は、CSV配列変数とExcel 演算子(=, <>, <, <=, >, >=, &, =)、Excel関数(IF, AND, OR, LEFT, RIGHT, MID, LEN, TRIM, UPPER, LOWER, SUBSTITUTE, REPLACE, TEXT, FIND, SEARCH)を用いて指定します。

  • 固定文字列はダブルクォーテーション(")で囲います。

    ダブルクォーテーション自体を固定文字列内で使用する場合は二重にします。

    例)"旧社名""山田屋"""

  • 1行に1つの式を記載します。

  • コメントは //から行末まで。

サンプル

// 「元伝票番号」に「CSV1列目 受注番号」をセット
元伝票番号(originalNumber)=CSV(1)

// 「伝票区分」に"1"(出荷)をセット
伝票区分(slipType)="1"

// 「納期」に「CSV7列目 納期」をセット
納期(deliveryDate)=CSV(7)

// 「出荷先名1」に「CSV3列目 氏名」と「CSV4列目 名前」を半角スペースで連結しセット
出荷先名1(customer.name1)= CSV(3) & " " & CSV(4)

// 「Keyコード」に「CSV12列目 商品コード」をセット
Keyコード(article.keycode)=CSV(12)

// 「品目名1」に「CSV13列目 商品名」と「CSV14列目 規格」を”/”で連結しセット
品目名1(article.name1)=CSV(13)&"/"&CSV(14)

// 「数量」に「数量」をセット
数量(quantity)=CSV(17)

// 「作業番号」に、「CSV5列目 注文番号」が20桁以上なら6~20桁目(15文字)を抽出し、20桁未満ならそのままセット
作業番号(workNumber)=IF(LEN(CSV(5))>=20, MID(CSV(5),6,15), CSV(5))

// 「発送区分」に以下のルールで「CSV8列目 配達指定時間帯」を変換してセット
//    指定無し、他  → 00
//    午前中       → 01
//    12:00~14:00 → 12
//    14:00~16:00 → 14
//    16:00~18:00 → 16
//    18:00~20:00 → 18
//    18:00~21:00 → 04
//    19:00~21:00 → 19
発送区分(sales.deliveryType)=
  IF(CSV(8)="午前中","01",
  IF(CSV(8)="12:00~14:00","12",
  IF(CSV(8)="14:00~16:00","14",
  IF(CSV(8)="16:00~18:00","16",
  IF(CSV(8)="18:00~20:00","18",
  IF(CSV(8)="18:00~21:00","04",
  IF(CSV(8)="19:00~21:00","19",
  "00")))))))

// 「備考」に「CSV25列目 備考」の先頭30文字までをセット
備考(remark)=LEFT(CSV(25), 30)

// 「ロット1」に「CSV16列目 LOT」の前後のスペースを除去&大文字に変換してセット
ロット1(lot1)=UPPER(TRIM(CSV(12)))

// 「出荷先名1」に「CSV6列目 社名」の半角シングルクォーテーションを全角に置換してセット
出荷先名1(customer.name1)=SUBSTITUTE(CSV(6), "'", "’")

// 「ロケーション」に、CSV15列目が"Location管理品"を含む(大文字小文字問わず)なら「CSV18列目 Location」の値、そうでないなら空文字をセット
ロケーション(locationCode)=IF(ISNUMBER(SEARCH("Location管理品",CSV(15))), CSV(18), "")

本サンプルは「表記法1 項目名と半角カッコでくくった項目ID」での表記です。


対応するExcel演算子

比較演算子

演算子 用途 使用例
= 最初の値が 2 番目の値と等しい場合に True を返します。 Value1 = Value2
<> 最初の値が 2 番目の値と等しくない場合に True を返します。 Value1 <> Value2
< 最初の値が 2 番目の値より小さい場合に True を返します。 Value1 < Value2
<= 最初の値が 2 番目の値以下の場合に True を返します。 Value1 <= Value2
> 最初の値が 2 番目の値より大きい場合に True を返します。 Value1 > Value2
>= 最初の値が 2 番目の値以上の場合に True を返します。 Value1 >= Value2

連結演算子

演算子 用途 使用例
& 2 つの文字列を組み合わせて、1 つの文字列を作成します。 string1 & string2

代入演算子

演算子 用途
= 右辺を左辺に代入します。

対応するExcel関数

文字列操作・変換

関数名 用途 構文 備考
LEFT 文字列の先頭から指定された数の文字を返します。 LEFT(文字列, 文字数) 文字数を省略した場合は1文字を返します。
RIGHT 文字列の末尾から指定された数の文字を返します。 RIGHT(文字列, 文字数) 文字数を省略した場合は1文字を返します。
MID 文字列の指定された位置から指定された文字数の文字を返します。 MID(文字列, 開始位置, 文字数) 文字数は省略不可です。
LEN 文字列の文字数を返します。 LEN(文字列)
TRIM 文字列の先頭と末尾のスペースを削除します。 TRIM(文字列) 単語間のスペースは1つ残し、不要なスペースを削除します。
UPPER 文字列に含まれる英字を大文字に変換します。 UPPER(文字列)
LOWER 文字列に含まれる英字を小文字に変換します。 LOWER(文字列)
SUBSTITUTE 指定された文字列に該当する箇所を別の文字列に置換します。 SUBSTITUTE(文字列, 検索文字列, 置換文字列, 置換対象) 置換対象は番号で指定します。省略時は該当する全ての箇所を置換します。
REPLACE 文字列の特定の部分を別の文字列に置換します。 REPLACE(文字列, 開始位置, 文字数, 置換文字列) 開始位置が文字列の長さを超える場合はエラー値(#VALUE!)を返します。
TEXT 数字や日付の値を指定された書式に変換します。 TEXT(値, 書式) ※ 値と書式が適合しない場合は変換は行われず、値をそのまま返します。TEXT関数のネストは禁止です。
FIND 文字列を検索し、最初に見つかった位置を返します。(大文字小文字を区別します。) FIND(検索文字列, 対象文字列, 開始位置) 開始位置を省略時は先頭から検索します。文字列が見つからなかった場合はエラー値(#VALUE!)を返します。ISNUMBER や ISERROR と組合せてご使用ください。
SEARCH 文字列を検索し、最初に見つかった位置を返します。(大文字小文字を区別しません。) SEARCH(検索文字列, 対象文字列, 開始位置) 開始位置を省略時は先頭から検索します。文字列が見つからなかった場合はエラー値(#VALUE!)を返します。ISNUMBER や ISERROR と組合せてご使用ください。

※TEXT関数の書式例

日付形式の書式 結果(例)
"yyyy年m月d日" "2025年1月1日"
"yyyy/mm/dd hh:mm:ss" "2025/01/01 17:06:43"
"yymmdd" "250101"
数値書式の書式 結果(例)
"#,##0.00" (カンマあり&小数2桁表示) "1,234,567.80"

論理演算

関数名 用途 構文 備考
IF 論理式の結果に応じて2つの値のいずれかを返します。 IF(論理式, 値が真の場合, 値が偽の場合)
AND すべての論理式がTRUEならTRUE、それ以外はFALSEを返します。 AND(論理式1, 論理式2, …) 論理式は1つ以上を指定します。
OR すべての論理式がFALSEならFALSE、それ以外はTRUEを返します。 OR(論理式1, 論理式2, …) 論理式は1つ以上を指定します。
ISERROR 値がエラーの時にTRUEを返します。 ISERROR(値) FINDやSEARCHと組合せて使用します。
ISNUMBER 値が数値の時にTRUEを返します。 ISNUMBER(値) FINDやSEARCHと組合せて使用します。

※文字数は全角・半角とも1文字でカウントします。


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