概要
当社が開発していたMicrosoft製アプリ開発環境がサポート終了となり、新環境での再開発が必要となりました。
そこで新たにリリースするのが、マルチデバイスオプション「Mアプリ」(以後、Mアプリ)です。
従来アプリ(iOS向けアプリ、Android向けアプリ、Android強化版アプリ(Sアプリ))で異なっていた仕様を統一。
セキュリティ強化と機能向上を目指し、対象OSのバージョンを変更しました。
ネットワーク要件も、昨今の技術進展とユーザー体験の向上を考慮し、変更いたします。
ブラザー製ラベルプリンター連携は、対応機種が増えるとともに、ユーザーによる印字レイアウトの編集が可能となります。
その他、多くの機能強化や変更点があります。
具体的には以下の比較一覧をご覧ください。
比較一覧
すべて、または一部の従来アプリとMアプリとの比較です。
<動作条件に関する変更>
・対応OS
Android 7.1以上 → Android 9以上
iOS 13.0以上 → iOS 15.0以上
・iPadについて
iPhone互換モードで動作 → 通常動作
・ネットワーク回線速度
1.5Mbps 以上の回線を推奨 → 最低3Mbps以上(10Mbps以上を推奨)
※マニュアル参照: 1-2 サービス内容・動作環境
<アプリ名と起動画面>
・アイコンとアプリ名、起動画面の変更
※マニュアル参照: 2-1 [2] 起動とログイン
<新規メニュー>
・振替-在庫状態変更メニューの追加
※マニュアル参照: 5-2 在庫状態変更
<メニュー名変更>
・ロケーション未使用時の、振替-移動&在庫状態変更のメニュー名
「在庫状態変更」に変更 → 「移動&在庫状態変更」に固定
<入力強化・操作性向上(共通)>
・リスト入力 指定時のタップ箇所(倉庫/在庫状態/分類)
リスト欄右の[▼] or フッター[変更]ボタン → リスト欄右の[▼]に統一
・品目の入力切替操作のタップ箇所
フッター[入力切替]ボタン → 入力欄下の切替アイコン(またはその横の文字)
※マニュアル参照:2-7 品目の入力 [2] 標準検索項目の手動切替
・品目毎のロット入力指定
iOSのみ対応 → iOS/Androidともに対応
※マニュアル参照:2-8 [2] ロット入力の設定
・入力画面でのロット項目名 入力ヒント表示
未対応 → 対応
※マニュアル参照:2-10 ロットの入力 [1] 項目の表示
・推奨ロケーションの入力ヒント表示
未対応 → 対応
※マニュアル参照:2-12 [2] 推奨ロケーションの表示と入力
・入力画面での在庫状態での在庫確認&転記
未対応 → 対応
・入力画面での在庫状態選択後の背景色変更
未対応 → 対応
・入力画面での数量の見切れ対策
数量や単位の最大表示桁数はデバイスにより異なります。
Mアプリでは最大表示桁数を広げるため、以下の対策を実施しました。
・数量のカメラアイコンを非表示 (システム設定により表示も可)
・数量や単位の横幅や文字の大きさを調整
※マニュアル参照:2-4 データ入力 [3] カメラアイコン表示の設定
・数量詳細 入数・箱数での任意文字の入力ヒント表示と単位表示
未対応 → 対応
※マニュアル参照:2-15 [2] 数量の補助入力
<入力強化・操作性向上(特定箇所)>
・入出荷実績登録ヘッダー入力項目
入荷 仕入先 → 仕入先、作業番号、元伝票番号、摘要
出荷 出荷先 → 出荷先、直送先、作業番号、元伝票番号、摘要
※マニュアル参照: 2-5 実績入力でのヘッダ項目 [1] ヘッダ項目の追加と削除
※各項目の表示/非表示は保持されます。
・仕入先、出荷先、直送先の検索/入力方法
コード検索 → コード検索、名称検索、名称の入力
※マニュアル参照: 2-6 [1] 仕入先、出荷先、直送先の手動切替
・入出荷実績、振替 登録前の確認と修正
未対応 → 対応
※マニュアル参照: 2-17 入力中の実績データの確認・修正・削除
・入荷検品/出荷検品(仮引当)での品目名検索
未対応 → 対応
※マニュアル参照:2-7 品目の入力 [2] 標準検索項目の手動切替
・入出荷検品-ヘッダ「元伝票番号」の項目名1行表示
極力1行で表示できるよう調整
・出荷検品(本引当)-指示変更
指示表示 1画面1明細ずつ → 1画面での複数明細一覧
※マニュアル参照:2-20 出荷検品(本引当)の操作 [6] 指示明細の変更
・出荷検品 倉庫間出荷のタイトル表示
出荷検品(倉庫間) → 出荷検品(倉庫)
・棚卸 ロケーション自動入力
未対応 → 対応
※マニュアル参照:2-9 [2] 棚卸のロケーション入力
<バーコード読み取り関連>
・iOSにおけるカメラ読み取りでのNW7
未対応 → 対応
※マニュアル参照: 1-3 主要スペック [2] 読取バーコード
・カメラ読み取りにおけるバーコード種別毎の読み取り許可/禁止
未対応 → 対応(初期値はQR、CODE/128/GS1-128、JANが許可)
※マニュアル参照: 7-1 システム設定 [8] モバイル(拡張)
・カメラ読み取りでのNW7 スタートストップキャラクタ出力
出力する → 出力する/しないを指定可(初期値は出力しない)
※マニュアル参照: 7-1 システム設定 [8] モバイル(拡張)
・アスタリスク製AsReader対応
SDKでの直接取込 → HID経由でのキー取込
<ラベル発行関連>
・事前設定手順の変更
発行がテンプレート方式に変わったことに伴う変更
※参照:Mアプリ ラベル発行(1/5) はじめに
・ラベルレイアウトのユーザー改修
未対応 → 対応
※参照:Mアプリ ラベル発行(1/5) はじめに
・対応プリンター(ブラザー製)
モバイル型3機種 → モバイル型4機種+卓上型5機種
※RJ3150は販売終了に伴い対応から除外
Mアプリの対応機種は以下の通り
[QLシリーズ](感熱ラベル/メーカーラベルのみ)
卓上型:QL-820NWBc、 QL-820NWB(販売終了)
[RJ/TDシリーズ](感熱ラベル/カスタムラベル対応可)
モバイル型:RJ-2150、RJ-3150Ai、RJ-3230B、RJ-3250WB
卓上型:TD-2135NWB、 TD-2135NWBSA、TD-4550DNWB
※参照:Mアプリ ラベル発行(1/5) はじめに