ここでは、P-Touch Editorでの編集について知識がある方向けに、テンプレートのカスタマイズ(変更)に関する情報提供を行います。
なお、テンプレートの変更は当社のサポート対象外です。
標準テンプレートから少しずつ改修し、都度、動作検証されることをお勧めします。
1.テンプレートの変更操作
ブラザー製ラベル作成ソフトウェア「P-touch Editor(Professionalモード)」を使い、テンプレートファイルを修正することで、印刷レイアウト(デザイン)が変更されます。
P-touch Editorの使い方はマニュアル等をご覧ください。
2.送信オブジェクト一覧(画面項目別)
Mアプリはレイアウトの画面項目(ロットなし/あり)で、送信オブジェクトの内容が決まります。
また、バーコード対応可能なオブジェクト名のみ、バーコードオブジェクトに挿入できます。
<送信オブジェクト一覧(画面項目:ロットなし )>
オブジェクト名 | 送信内容 | 値セット必須 |
---|---|---|
keycode | Keyコード | 〇 |
name | 品目名1 + 品目名2 ※1 | ー |
※1 30byte毎に改行挿入、最大90byte
<送信オブジェクト一覧(画面項目:ロットあり )>
オブジェクト名 | 送信内容 | 値セット必須 |
---|---|---|
keycode | Keyコード | 〇 |
name | 品目名1 + 品目名2 ※1 | ー |
articleCode | 品目コード | ー |
lot1 | ロット1 | ー |
lot2 | ロット2 | ー |
packagedQuantity | ラベル入数+単位 ※2 | ー |
qrCode | 現品票QRコード用データ ※3 | 〇 |
※1 30byte毎に改行挿入、最大90byte
※2 ラベル入数が未入力の場合、単位含めて入力なし扱い
※3 内容はオンラインサポート>構築情報>QRコード仕様 参照
3.値がない(空の)項目の送信について
入力項目のうち「Keyコード」は必須入力、
「ロット1」「ロット2」「ラベル入数」は任意入力です。
入力がない=値がない(空の)場合は、半角スペースを送信します。
表示項目の「品目名1」「品目名2」「品目コード」「単位」も品目台帳に入力がない=値がない(空の)場合は半角スペースを送信します。
半角スペースを挿入したテキストオブジェクトは、印刷されません。
4.テンプレート変更時の注意点
・送信オブジェクトに対応するオブジェクトを必ず用意すること
送信するオブジェクト名に対し、テンプレート側には対応するオブジェクト(同じオブジェクト名のテキストオブジェクトまたはバーコードオブジェクト)が必ず1つ存在する必要があります。
・値がない(空の)項目をバーコードオブジェクトに挿入しないこと
任意入力項目は、入力なし=値なし(空)とすることが可能です。
値がない(空の)項目は、半角スペースを送信します。
バーコードオブジェクトに挿入すると、半角スペースのバーコードが印字されるトラブルが発生します。
バーコードオブジェクトに挿入する項目は、必ず値がセットされる項目であることが前提です。
送信オブジェクト一覧の「値セット必須」に「〇」が付いている内容(項目)は、システム上必ず値がセットされる項目であり、バーコードオブジェクトに挿入できます。
その他の項目は、入力は任意であり、ユーザーの運用によって値がセットされるかが決まります。
原則、テキストオブジェクトに挿入してください。
また、JANコードなど、データに規定のあるバーコード種の場合は、規定に沿ったデータ(内容)である必要があります。
・品目名1+品目名2の折り返しは30byte固定
P-Touch Editorのテキストオブジェクトは、文字サイズ固定での自動折り返しに対応していません。
そのためMアプリでは、品目名1+品目名2(オブジェクト名:name)は、30byte(半角1byte、全角2byte)毎に改行を挿入しています。
複数行で印刷する場合、挿入するテキストオブジェクトは30byte分が印字できる横幅を確保して下さい。